
Blogを書いていると不安になることのひとつに、
- 「どういう記事が読まれやすいんだろう」
- 「どうせ書くなら読まれる記事ばかり書きたい」
というものがあります。でも心配しないでください!基本的にBlogでアクセスが途絶えないのは全体の2割程度。つまり「何を書いても読まれる」状況は作りにくいのです。
僕が4年間運営しているchord for meも、月間5万PVありますが、アクセスを引き上げている記事は10本~20本程度です。(200記事中)
僕の経験をもとに、データを交えて解説していきましょう。
目次 [開く]
ギタリストの僕がアクセスを集め続ける記事
まずは上図をご覧ください。
こちらは、僕が運営するギター弾き語り情報Blog「chord for me」の記事のアクセスランキングです。(上から1位→となっています)
これを見ると1位記事がぶっちりぎのアクセス数であることがわかります。この記事だけのアクセスをグラフにしてみると、
2017年9月の初めての投稿時から徐々にアクセスを集めはじめ、今では日々200アクセスがあります。月にするとこの記事だけで6,000アクセスですね。まさに大黒柱的な記事です。
よく読まれるのは一部の記事だけ
他の記事はこの記事の半分のアクセスですから、いかに「当たり」記事を持つことでBlogが育つかわかります。
見ていただいたとおり、たくさんのBlog記事があっても、アクセスを引っ張り上げてくれるのは全体の2割と言えます。残りの8割はゴミ記事・・・とは言いませんが、アクセスが爆発することはありません。これは誰が書くどんなブログでも同じ傾向が強いです。
- 2:8の法則
- パレートの法則
などと言われ、ビジネスでは常識です。これは音楽にも言えることで、2割のコアなファンが音楽的売り上げの8割を占める、といった考え方ですね。
記事の分析がBlogを強くする
キーワードツールを駆使して、アクセスを狙った記事を書いていくのは当然なのですが、4年も書いている僕でも「読まれ続ける当たり記事」になるかは、投稿してみないとわかりません。
そこで大事になってくるのは、読まれている記事の分析です。
WordPressにページビュー数を表示するプラグインを入れても良いですし、より詳しく分析するためにGoogleが提供するAnalytics(アナリティクス)という無料ツールを登録してもよいです。
ミュージシャンは「感覚」で音楽をやる人が多いですが、ここは論理的に攻めたいところです。
- なぜその記事にアクセスがあったのか
- 人々はどんな課題を持っているのか
といった「読まれる記事」の作成に役立つ情報が得られるからです。
読まれる記事の分析は「記事の横展開」につながります。
たとえば、アクセスが増えてきた記事を分析してわかった「読者の課題」に関連した、新しい記事を投稿すれば読まれる!という感覚がつかめます。Blog全体で数万~数十万アクセスあつめているツワモノは、この「横展開」を必ずやっています。そのための”分析”なんですね^^
アクセス解析は後からで十分
ただ、Blogを始めた当初はアクセスはほぼゼロですので、こういった分析ツールの導入は慌てる必要はありません。
WordPressに追加できるアクセス数を表示できるプラグインを入れておけば、記事のアクセス推移は管理画面からわかります。
これをたまにチェックしていれば、特定の記事がアクセスを集め始めた、ということがわかります。この段階でアクセス解析ツール(Analyticsなど)を入れても遅くありません。
アクセス解析は、いきなりやることを増やすより、じっくりやるべき項目です。
読まれる記事の特徴とは
自分のBlogを振り返ってみると、ギタリスト・シンガーの僕がアクセスを集めてきた記事には特徴があることがわかります。
それは「人の課題を解決できる記事だった」ということです。
たとえば、1位の記事「アコギの弦高を下げて弾きやすくしよう!自分でできるネック調整方法」は”ギターって弾きづらい、指が痛い!なんとかならんの?”という方に、弾きやすくする方法を写真付きで丁寧に解説しています。基本的に写真の通りにやれば、たいていのギターは弾きやすくなります。
ギターを自分で調整する方には誰でも書ける記事ですが、あまり書かれている方がいなかったのが、僕が独り勝ちできた要因ですね。
他の記事、「おすすめのギターアンプ」にしても「ギターは何歳から?」にしても同じこと。読者が「知りたい!」と思ったことを先回りして書いておくことが、Blog成長の秘訣です。
調べたいことをGoogle検索したらズバリの記事があったら飛びつきますよね!しかもその記事が丁寧で、さらにおすすめの記事のリンクまであれば、リピートにもつながります。これらが記事書きのノウハウになります。(別記事でお伝えしていきます)
面倒臭い事・人がやりたがらないことを記事にする
僕のBlogでよく読まれている記事は「書くのに手間がかかった記事」が多いです。
それは、写真がたくさん必要だったり、ランキング(アコギアンプの売れ筋)を調べたりして、記事完成までに非常に手間がかかったものです。
Blog記事は時間をかければよい、というものでもありませんが、やはり人は「自分で調べるの面倒だし、まとめてくれてあるサイトないかな?」という思いもあって、検索をします。
そのときにズバリの記事があればやはり飛びつくのです。そう考えると、「読者の困った/知りたい」を解決するためには、手間をかけるしかないんですよね。これは同じテーマでBlogを書いているライバルを突き放すためにも重要です。
ミュージシャンが運営するBlogはめちゃくちゃ多い、ということはありませんが、世の中のBlogのテーマはたいていもう誰かが書いています。そういうライバルたちの記事に埋もれないためにも、オリジナル画像や、「かゆい所に手が届く」記事を増やしていく必要があります。
しかし、慌てる必要はありません。週に1記事もそんな記事が書ければ十分。僕もそれでやってきました。
手間がかかるだけがすべてじゃない
また、何も調べずに自分の経験や感覚で書く記事も十分読まれる可能性はあります。僕のBlogのアクセスランキング3位の記事「ギターは何歳から?始めるのに適切な年齢はあるの?遅いと弾けない?」という記事は、1時間程度でサクっと書いた記事ですが日々50アクセスあります。堅調にアクセスを稼いでくれる良記事となりました。
こういう記事から、楽器を始める人の「不安」を解消してあげる記事がかけると伸びるでしょうね^^
記事書きの注意点
まずは、読まれる記事がどんなものか理解して記事書きを続けていく習慣が大切です。
知っている知識や技術をただ記事にしても、それを知りたい人や困っている人がいなければ読まれません。テーマによってはライバルチェックといって”自分が書こうとする記事と同じ内容ですでにネット上にある記事”を分析する必要があります。
しかし、ミュージシャンBlogはBlog界でも少ない方なので(飛び抜けて儲かる分野ではないので)、あまりキッチリしたライバルチェックは必要ないと思っています。
思いつめてはダメ
読者に寄り添った記事が大事なのか・・・よし!
と意気込むのは結構です。僕もそんな気持ちで書くケースが大半です。しかし、自分でイケる!と思った記事がぜんぜんアクセスを集めない事なんて日常茶飯事。そもそもBlogはそういうものだと理解しています。
たまには息抜きの記事を書きましょう。日記のような記事です(「手抜き記事」という意味では無いです^^;)。「アクセス、アクセス」「収益化、収益化」と数字ばかり追っていると、本来のBlogの目的「セルフブランディング」を見失ってしまいます。
他の音楽活動に支障が出るほどBlogにのめり込んではいけませんよ^^僕は一時それで失敗しました。Blogで食っていくぞ~ってね(笑)
さいごに
ミュージシャンBlogで「読まれる当たり記事」を出す秘訣は、自分の持っている知識・技術の中から、読者の課題を解決できそうな記事を愚直に書いていくことです。できるだけ丁寧に。
精魂込めて書いた記事が、ちっともアクセスを集めないと「な~んだ、結局Blogなんて読まれないじゃん」とあきらめる人が本当に多い。
個人的にはライバルが減るので、やめていく人は止めませんが、「辞めるから読まれない」としか言えません。音楽で売れる絶対の方法が無いように、ミュージシャンが書くBlogで当たり続ける絶対の方法はありません。
記事書きを習慣化でき、且つ読者に寄り添った記事を投稿できる人だけが、Blogによるセルフブランディングを達成できます。そのためのお手伝いをするBlogが当「音楽Blogの始めた方」です。たくさん質問して、僕の知識や経験をどんどん引き出してください!楽器もそうですが、質問できる人が一番成長が早いですね。遠回りしません。